ChatGPT Slidesを使うと、報告スライドのグラフと説明文を、訂正した数字に合わせてまとめて更新するよう頼めます。手順は、①既存のスライド・旧集計表・訂正済み集計表を用意する、②ChatGPTのWorkで「Spaceに報告スライドを作成し、訂正済み集計表を根拠に第3ページのグラフと説明文を更新してください」と頼む、③Spaceで中身を読んで必要な所を直す、④PowerPointなどに書き出して数字と文字を確かめる、の4つです。OpenAIは2026年10月16日付のChatGPTのリリースノートで、Slidesを条件を満たすPro・Business・Enterpriseのユーザーへ段階的に提供すると案内しています。
この記事は、2026年10月19日(日本時間)にS.EarchのYouTubeチャンネルで公開された無料動画「【仕事活用】報告の数字が変わったら。ChatGPT Slidesでグラフも説明文も更新」の無料公開部分(冒頭から約6分)を核にしています。機能と利用条件は、2026年10月19日に確認したOpenAI公式のリリースノートとChatGPT Spaceの公式ガイドの記載で裏付けた範囲に限っています。
ChatGPT Slidesとは|Spaceで作って直せるスライド機能
ChatGPT Slidesとは、ChatGPTの中でプレゼンテーション資料を作り、Spaceでチームと一緒に編集を続けられる機能のことです。会話・ファイル・アウトラインから作り始め、文字・画像・図形・グラフを直接編集したり、ChatGPTに修正を頼んだりできます。
Spaceは、ページ・スライド・ファイルなどの作業をまとめて置く場所です。動画では、スライドを広げて手を入れる「作業机」にたとえていました。公式に書かれているSlidesのできることは、次のとおりです。
| できること | 公式の説明(要旨) |
|---|---|
| 作る | 会話・ファイル・アウトラインから作成。見本のデッキを渡してスタイルやレイアウトの手がかりにできる |
| 直す | 文字・画像・図形・グラフを直接編集するか、ChatGPTに変更を頼む |
| 一緒に編集する | チームメンバーを招待して同じデッキをリアルタイムで編集し、共有コメントを残せる |
| 発表・書き出し | ChatGPTから直接発表できる。Webでは PowerPoint・PDF・Google Slides へ書き出し。デスクトップアプリでは、PowerPointやKeynoteが入っていればそのアプリで開ける |
文章で原稿を受け取って自分でスライドに貼り直すのではなく、資料そのものをChatGPTと一緒に編集できる点が、これまでとの違いです。
使える人と始める場所
| 確認すること | 公式の記載で分かること | 自分で確かめること |
|---|---|---|
| 対象 | Spaceにアクセスできる、条件を満たすPro・Business・Enterpriseのユーザーへ段階的に提供 | 自分のアカウントでSpaceとSlidesが使えるか |
| 使う環境 | Webとデスクトップアプリ | 編集はWebかデスクトップで行う |
| 始め方 | ChatGPTのWorkで、Spaceにプレゼンテーションを作るよう頼む | Workの画面から依頼できるか |
| 追加費用・利用枠 | 今回のリリースノートには記載なし | 自分の契約とアカウントの条件 |
対象プランでも段階提供のため、すぐに使えるとは限りません。また、会社向けの管理者向けガイドには、Windowsのデスクトップアプリで共同編集のデッキではなくPowerPointファイルが作られた場合は、クラウドモードかWeb版のChatGPTを使うよう案内する記載があります。手元の資料で試す今回の例では、外部サービスとの接続は前提にしていません。
数字が変わると説明はどこまで変わるか(説明用の架空例)
ここからは、動画で使っていた説明用の架空例です。月次報告で、単位は問い合わせ件数、対象は8月と9月。旧集計は8月80件・9月100件でしたが、訂正済み集計では8月80件・9月92件になったとします。
| 項目 | 旧集計 | 訂正済み集計 |
|---|---|---|
| 8月 | 80件 | 80件 |
| 9月 | 100件 | 92件 |
| 前月との差 | 100−80=20件 | 92−80=12件 |
| 前月比 | 20÷80=25%増 | 12÷80=15%増 |
9月の棒だけを92件に直すと、横の説明文は「前月比25%増」のまま残り、グラフと文章が別々の報告をしてしまいます。完成形は「9月92件、前月比15%増」です。数字が減ったのは旧集計と比べた場合で、8月と比べれば増えています。何と比べた増減かまでそろえると、読み手が迷いにくくなります。依頼する範囲は「第3ページのグラフと、その数字を説明する文章」の一組に絞ります。
最初の依頼から書き出しまでの4ステップ
- 既存のデッキ・旧集計表・訂正済み集計表を用意し、表には旧版か訂正版か、期間と単位を書いておく
- ChatGPTのWorkで依頼する:「Spaceに報告スライドを作成してください。訂正済み集計表を根拠に、第3ページの問い合わせ件数グラフと説明文を更新してください。対象期間と単位は変えず、変更箇所も列挙してください」
- Spaceで内容を読み、必要な要素を直接直す
- WebならPowerPoint・PDF・Google Slidesへ書き出し、PowerPointで開いて「9月92件」と「前月比15%増」がそろっているか、文字が欠けていないかを確かめる
書き出し先の形式はリリースノートの記載に沿っています。依頼文で「変更箇所も列挙してください」と頼んでおくと、第3ページ以外がどう扱われたかを変更一覧で確かめられます。ここまでで、1ページを更新して相手に渡すまでの流れがつながります。
3つの資料に役割を付けて渡す
同じ形の表が2つあると、どちらを根拠にするかはファイルを並べるだけでは伝わりません。動画では、材料と一緒に「今回使うレシピ」を指定する感じだと説明していました。依頼には、次のように役割を書き添えます。
| 資料 | 役割 |
|---|---|
| 既存のデッキ(営業会議向け) | 見せ方の参考 |
| 旧集計表 | 変更前の確認用 |
| 訂正済み集計表 | 新しい数字の根拠 |
依頼文の例は「既存デッキは営業会議向けで、旧集計表を基に作成しています。今回の数値の根拠は訂正済み集計表です。第3ページのグラフと説明文を更新し、8月80件は維持、9月は100件から92件へ訂正。前月比も訂正後の値で計算してください」です。活動報告なら、営業会議という相手を活動を報告する相手に置き換えれば使えます。
大切なのは、長く立派な依頼を書くことより、どの資料の何を採用するかが伝わることです。次回も同じ順で使えるよう、対象読者・根拠の表・直すページを一組でメモしておくと便利です。
増えた理由は数字とは別の根拠で確かめる
数字が合っていても、文章をそのまま採用してよいとは限りません。動画の無料公開部分の終わりでも、この点を取り上げていました。たとえば「問い合わせが増えたのは、広告が好調だったためです」という説明が付いた場合を考えます。渡したのは件数の表だけなので、増えた12件や前月比15%増は計算で確かめられますが、広告が原因かどうかはこの2つの数字では決まりません。
| 文章 | 根拠 | 扱い |
|---|---|---|
| 前月比15%増 | 集計表から計算できる | 採用できる |
| 広告が好調だったため | 理由を示す資料がない | 根拠を用意するまで採用しない |
あらかじめ依頼に「増加の理由は資料にないため、推測して加えないでください」と添えておきましょう。根拠のない理由が入ったら、「件数と前月比の説明を残し、原因を述べる一文は削除してください」と戻せます。原因まで報告したい場合は、先にその根拠資料を用意して、説明に加えるかを自分で判断します。
うまくいかないときの確認ポイント
| よくある状況 | 考えられる原因 | 次に試すこと |
|---|---|---|
| Slidesが見当たらない | 段階提供の途中、またはSpaceにアクセスできないアカウント | プランとSpaceの利用状況を確認する |
| Windowsのデスクトップアプリで共同編集のデッキにならない | PowerPointファイルとして作られた | Web版のChatGPTで作り直す |
| グラフだけ直って説明文が古いまま | 依頼の範囲がグラフだけになっている | グラフと説明文を一組で指定し、変更箇所の列挙も頼む |
| 旧集計の数字が使われた | どちらの表が根拠か伝わっていない | 資料ごとの役割を書き添えて頼み直す |
よくある質問
- Q1. Plusプランや無料プランでも使えますか?
- 2026年10月16日付のリリースノートでは、提供先はSpaceにアクセスできる条件を満たすPro・Business・Enterpriseのユーザーと書かれています。それ以外のプランについての記載はありません。
- Q2. どの形式で書き出せますか?
- 公式には、WebではPowerPoint・PDF・Google Slidesへ書き出せると書かれています。デスクトップアプリでは、PowerPointやKeynoteが入っていればそのアプリでデッキを開けます。
- Q3. チームで同じスライドを直せますか?
- チームメンバーを招待して同じデッキをリアルタイムで編集し、共有コメントを残せると案内されています。会社のワークスペースでは、共有の範囲は組織の設定に従います。
- Q4. ChatGPTが書いた説明文はそのまま使えますか?
- 計算で確かめられる内容と、別の根拠が必要な内容を分けて読んでください。この記事の架空例では、前月比は表から計算できますが、増えた理由は件数の表だけでは決まりません。
まとめ|グラフと説明文を一組で直し、書き出して確かめる
ChatGPT Slidesで報告資料の数字を直すときは、①旧版・訂正版・既存デッキの役割を決めて渡し、②直すページのグラフと説明文を一組で指定し、③Spaceで変更箇所を読み、④書き出したファイルで数字と文字を確かめます。計算で言えることと、理由のように別の根拠が要ることを分けて読むのがポイントです。Slidesは条件を満たすPro・Business・Enterpriseのユーザーへの段階提供なので、使う前に自分のアカウントと契約の条件を確認してください。
依頼文の言い方や流れは、2026年10月19日公開の無料動画でも確認できます。資料づくりにAIを使う別の例として、Gemini 4 Argonで提案資料の原稿を作る方法や、ChatGPT Intelligent UIで料金比較を作る方法もあわせてどうぞ。ほかの動画記事はS.Enseのトップページから読めます。
この記事は、2026年10月19日公開の無料動画のうち無料で見られる部分と、2026年10月19日に確認したOpenAI公式のChatGPTリリースノート・ChatGPT Spaceのガイドの記載をもとにしています。問い合わせ件数・会議名・広告の説明は、すべて説明用の架空例です。機能と利用条件は更新されることがあるため、使う前に公式の最新の記載を確認してください。

