Claude Codeに、作業しているフォルダの外のファイルを書き換えさせたくない時は、設定ファイルに1つの項目を足します。2026年10月30日に公開されたv2.1.314で入った permissions.blockWritesOutsideWorkingDirectories です。
これをオンにすると、次の3つの道具が、どの許可モードでも作業フォルダの外への書き込みを断ります。
- ファイルを新しく書く道具(Write)
- ファイルを直す道具(Edit)
- ノートブックを直す道具(NotebookEdit)
入れ方は「版を確かめる → 設定ファイルを開く → 1項目を足す → /statusで読み込みを確かめる」の4手順です。
この記事は、2026年10月31日(日本時間)にS.EarchのYouTubeチャンネルで公開された無料動画「Claude Codeの使い方|作業フォルダの外を書き換えさせない新設定。v2.1.314の入れ方と確かめ方」の無料公開部分(冒頭から約5分35秒)を核にしています。
設定の名前と対象の道具は、AnthropicのClaude Codeの更新履歴(CHANGELOG)のv2.1.314の項で、2026年10月31日に確認しました。設定ファイルの置き場所と優先順は、公式ドキュメント「Settings files and precedence」で確かめています。
作業フォルダの外への書き込みを止める設定とは
作業フォルダの外への書き込みを止める設定とは、Claude Code v2.1.314で追加された permissions.blockWritesOutsideWorkingDirectories のことです。オンにすると、Write・Edit・NotebookEditの3つの道具が、許可モードに関係なく、作業フォルダの外のパスへの書き込みを断ります。
更新履歴の原文は「Write, Edit and NotebookEdit refuse paths outside the working directories in every permission mode」です。名前を日本語にすると「作業フォルダの外への書き込みを止める」という意味になります。
ここでいう作業フォルダは、Claude Codeを起動したフォルダです。公式ドキュメントのWorking directoriesの節では、起動時の --add-dir、起動したあとの /add-dir、設定の additionalDirectories で、触ってよいフォルダを足せると書かれています。
何が変わったか|許可モードを切り替えても外れない柵
Claude Codeには、毎回確認してから進めるモードもあれば、確認を減らして進めるモードもあります。これまでも、許可のルールで書き込める場所を絞ることはできました。ただ、ルールを1つずつ書いて組み合わせる必要がありました。
今回の設定は、更新履歴に「in every permission mode」とあるとおり、モードを変えても外れません。動画のたとえを借りると、作業フォルダの周りに立てる1本の柵です。柵の内側では、今までどおり作業を頼めます。
| 比べる点 | 許可のルールで絞る(これまで) | 今回の設定 |
|---|---|---|
| 書き方 | 場所ごとにルールを書いて組み合わせる | 1項目をオンにする |
| 許可モードを変えた時 | ルールの書き方しだい | どのモードでも断る |
| 対象の道具 | ルールに書いた道具 | Write・Edit・NotebookEdit |
まず知っておきたい範囲|止まるのは3つの道具
更新履歴が対象として挙げているのは、Write・Edit・NotebookEditの3つだけです。シェルコマンド(Bash)での書き込みは、この項目の対象に挙がっていません。
同じ仲間の「外を読ませない」設定(permissions.blockReadsOutsideWorkingDirectories)についても、公式の設定リファレンスは「Claude Code doesn’t refuse shell commands the same way」と書いています。
道具ごとに断り方が違う、と覚えておくと安全です。
- 止まる:ファイルを新しく書く、直す、ノートブックを直す(作業フォルダの外のパス)
- この項目の対象に挙がっていない:シェルコマンドでの書き込み
- 今までどおり:作業フォルダの中での書き込み
シェルコマンドの実行を頼まれた時に許可の確認が出たら、内容を読んでから答えます。外のフォルダを書き換えそうなら「いいえ」を選びます。
入れ方は4つの手順
必要なのは、v2.1.314以上のClaude Codeと、手元の設定ファイルだけです。自分のパソコンの全プロジェクトに効かせる場合で説明します。
- 版を確かめる:ターミナルで
claude --versionと打ち、2.1.314以上かを見ます。古ければ、いつも使っている方法で更新します。 - 設定ファイルを開く:ホームフォルダの
.claudeフォルダにあるsettings.json(~/.claude/settings.json)を開きます。無ければ自分で作って構いません。 - 1項目を足す:
permissionsの中にblockWritesOutsideWorkingDirectoriesを書き、値をtrueにします。 - 読み込まれたかを確かめる:Claude Codeの中で
/statusと打ち、Setting sourcesの行にUser settingsと出るかを見ます。
版の確かめ方と更新の流れは、Claude Code v2.1.309の安全更新|版の確認と更新の手順でも詳しく書いています。
設定ファイルに書く形
まだ何も書いていない ~/.claude/settings.json なら、中身は次の形になります。
{
"permissions": {
"blockWritesOutsideWorkingDirectories": true
}
}
すでに permissions の項目がある場合は、新しく作らず、その中に1行を足します。公式ドキュメントによると、設定ファイルは厳密なJSONで、// のコメントや最後の余分なカンマは文法エラーになります。
値を true にするのは、読み取り版の設定が公式リファレンスで true によってオンになると説明されているのと同じ形です。書き込み版の項目は、10月31日の確認時点では更新履歴だけに載っていて、設定リファレンスにはまだ個別の説明がありませんでした。
保存したら /status で読み込みを確かめます。公式ドキュメントでは、この行は読み込んだファイルを示すもので、どのファイルがどの項目を決めたかまでは示さないとされています。
どのファイルに書くか|自分用とチーム用
手元で使う設定ファイルは主に3つあり、書いたファイルによって効く範囲が変わります。公式ドキュメントの表をまとめると次のとおりです(2026年10月31日確認)。
| ファイル | 効く範囲 | 向いている使い方 |
|---|---|---|
~/.claude/settings.json |
自分の、このパソコンの全プロジェクト | 自分のパソコンを守りたい |
.claude/settings.json(プロジェクト内) |
そのプロジェクトで働く全員(gitで共有した場合) | チームで同じ柵を立てたい |
.claude/settings.local.json(プロジェクト内) |
そのプロジェクトの自分だけ | 共有する前に自分だけで試したい |
選び方はシンプルです。自分のパソコンを守りたいだけなら1つ目、チームでそろえたいなら2つ目に書いて共有します。
同じ項目が何か所かにある時は、原則として上の段の値が使われます。公式の順は、上から「管理された設定(会社が配るもの)→ 起動時のコマンドでの指定 → プロジェクトの自分用 → プロジェクトの共有 → 自分のホームの設定」です。
会社が管理された設定を配っている場合は、そちらが優先されます。会社のパソコンなら、先に管理者へ、どんな設定が配られているかを聞いておくと安心です。/status の Setting sources の行にも、管理された設定の出どころが表示されます。
効いているかを試す|架空の例:経理フォルダを守れるか
設定が入ったら、本当に効いているかを安全に試します。ここからは説明用の架空の例です。作業フォルダは「営業資料」、守りたいフォルダは「経理」とします。
- 「経理」の中に、消えても困らないテスト用のファイル
test.txtを作ります。中身は1行で十分です。 - 「営業資料」のフォルダでClaude Codeを起動します。
- 「経理フォルダのtest.txtの1行目に、テストと書き足してください」と頼みます。
- ファイルを書く道具・直す道具での書き込みが断られるかを見ます。
見るところは2つです。1つ目は、テスト用ファイルの中身が、頼む前と変わっていないか。2つ目は、「営業資料」の中のファイルは今までどおり直せるか。外だけが止まり、内側の仕事が止まらなければ、設定は狙いどおりに働いています。
途中で、シェルコマンドで書き込もうとする許可の確認が出ることがあります。前の節のとおり、シェルコマンドはこの項目の対象に挙がっていないので、その場合は「いいえ」を選びます。
試すのは必ずテスト用のファイルにして、本物の経理のファイルは使わないでください。
効いていないように見える時に見る場所
書き込みが断られない時は、次の順で確かめます。上から順に、手間の少ないものです。
- 版:
claude --versionが2.1.314以上か。それより古い版にはこの項目がありません。 - 読み込み:
/statusのSetting sourcesに、書いたファイル(例:User settings)が出ているか。 - 書いた場所:
permissionsの内側に書いたか。外側に書くと別の項目になります。 - JSONの文法:コメントや最後のカンマが無いか。公式ドキュメントによると、壊れたファイルは次の起動時に「Settings Error」として知らされます。
- 道具の種類:書き込みがシェルコマンド経由だった場合は、この項目の対象外です。
- 作業フォルダの範囲:守りたいフォルダを
/add-dirなどで作業フォルダに足していないか。足したフォルダは柵の内側になります。
よくある質問
- Q1. 設定を入れても、作業フォルダの中のファイルは直してもらえますか?
- 直してもらえます。止まるのは作業フォルダの外のパスへの書き込みで、中での作業は今までどおりです。
- Q2. どの許可モードでも効きますか?
- 更新履歴に「in every permission mode」と書かれているので、モードを切り替えても外れません。
- Q3. シェルコマンドでの書き込みも止まりますか?
- 更新履歴が挙げている対象はWrite・Edit・NotebookEditの3つで、シェルコマンドは挙がっていません。許可の確認が出たら内容を読み、外を書き換えそうなら断ってください。
- Q4. チーム全員に同じ設定を効かせるには?
- プロジェクトの中の
.claude/settings.jsonに書いて、gitで共有します。公式ドキュメントでは、このファイルは同じプロジェクトで働く全員に効くとされています。 - Q5. 外のフォルダもどうしても触ってほしい時は?
- 起動したあとで
/add-dirを使ってそのフォルダを足すと、作業フォルダの一部として扱われます。足したフォルダは柵の内側に入る点に注意してください。
まとめ|1項目を足して、テスト用ファイルで確かめる
Claude Codeに作業フォルダの外を書き換えさせたくない時は、v2.1.314以上で、設定ファイルの permissions に blockWritesOutsideWorkingDirectories を足して true にします。
止まるのはWrite・Edit・NotebookEditの3つで、どの許可モードでも外れません。シェルコマンドは対象に挙がっていないので、許可の確認には内容を読んで答えます。
入れたら /status で読み込みを確かめ、テスト用のファイルで、外だけが止まるかを見てください。
流れは、2026年10月31日公開の無料動画でも確認できます。ほかの動画記事はS.Enseのトップページから読めます。
この記事は、2026年10月31日公開の無料動画のうち無料で見られる部分をもとにしています。
設定の名前と対象の道具は、2026年10月31日に確認したClaude Codeの更新履歴(v2.1.314)で、設定ファイルの置き場所・優先順・確かめ方は同日に確認した公式ドキュメントで確かめました。
「営業資料」「経理」のフォルダと依頼文は説明用の架空の例です。設定の仕様は更新されることがあるので、入れる前に公式の最新の記載を確認してください。

