インスタのネタ切れは、AIに「投稿案を出して」と丸ごと頼む前に、自分がどこで止まっているかを分けると整理できます。止まり方は「新しい材料がない」「材料はあるが問いを選べない」「問いは決まったが投稿の形にできない」の3つです。材料がない場合は、確定情報・実際に届いた疑問・公開済み投稿の3つの棚に材料を集め、AIが出した複数の案からは、読者の最初の悩みに答えられる1案だけを選んで編集します。
この記事は、2026年9月30日(日本時間)にS.EarchのYouTubeチャンネルで公開された無料動画「Claude Sonnet 5.5でインスタのネタ切れを整理|実出力3案から1案を選んだ手順」の無料公開部分を核にしています。動画で見せた止まり方の分け方・材料の棚・3案から1案を選ぶ基準に、自分のアカウントで同じ作業をするための手順と確認項目を補いました。
インスタのネタ切れをAIで整理する考え方|案の数より「選べる理由」をそろえる
インスタのネタ切れとは、投稿したいのに次の投稿が決まらない状態のことです。原因は1つではなく、材料がない・問いを選べない・投稿の形にできない、のどこで止まっているかによって、次にやる作業とAIへの頼み方が変わります。
動画が最初に取り上げるのは、最新のAIに投稿案を3つ出してもらっても、そこで止まってしまう場面です。動画の実験では、3案とも元の資料には沿っていました。それでも、3案とも同じ強さで1枚目に使えるわけではありません。
そこで動画は、案をたくさん出すことより、読者が最初に抱える問題を1つ選び、その答えを3枚目までに見せられるかで案を選ぶ方法を取っています。AIが出した案の中から「なぜこれを投稿にするのか」を自分で説明できる1案を残すことが、ネタ切れから抜ける近道です。
動画の要点|止まり方を分け、材料を棚に分け、3案から1案を選ぶ
- ネタ切れの止まり方は「材料がない」「問いを選べない」「形にできない」の3つに分かれる
- 止まり方を見分けずにAIへ丸ごと頼むと、材料が足りないのに文章だけがそれらしく出てくる
- 材料が足りないときは、確定情報・実際に届いた疑問・公開済み投稿の3つの棚に分け、1つずつ確認日と出典を付ける
- お客さんのDMや相談記録を全文そのままAIに貼らない。担当者が考えた仮説を「質問が殺到した」と書き換えない
- AIの3案は多数決で選ばず、読者の最初の悩みに答えられるか・3枚目までに約束を回収できるかで1案に絞る
- AIが出した見出しはそのまま使わず、読者に向けた言葉へ編集する
動画で紹介されている3案は、Claude Sonnet 5.5が実際に返した文章です。読者の声や、投稿した後の反応・成果を示すものではありません。動画もこの作業でモデル名を載せれば再生が伸びるとは言っていません。
手順1|自分がどこで止まっているかを3つから選ぶ
最初にやるのは、AIを開くことではなく、自分の止まり方を決めることです。止まり方によって、次にやる作業とAIに頼む内容が変わります。
| 止まり方 | 今の状態 | 次にやる作業 | AIへの頼み方の例 |
|---|---|---|---|
| 材料がない | 新しく話せる情報が手元にない | 材料を集めて棚に分ける | 手元の資料から、確認済みの事実と足りない情報を分けてもらう |
| 問いを選べない | 材料はあるが、どの疑問を取り上げるか決まらない | 問いの候補を絞る | 渡した材料だけで答えられる問いの候補と、その根拠を出してもらう |
| 形にできない | 問いは決まったが、投稿の構成にできない | 構成を組む | 決めた問いに、何枚目で何を答えるかの構成案を出してもらう |
動画が注意しているのは、止まっている場所を飛ばして先へ進むことです。材料が足りないまま「投稿案を出して」と頼むと、文章だけはそれらしく出てきますが、根拠のない投稿になってしまいます。止まり方を先に決めておけば、出てきた案をなぜ採用したのかを、あとから自分で説明できます。
手順2|材料不足なら、材料を3つの棚に分ける
材料の3つの棚とは、AIに渡す投稿の材料を「商品やサービスの確定情報」「自社で把握している疑問」「自分たちの公開済み投稿」の3種類に分けて保管する方法です。どの棚の材料にも、いつ確認したかと、どこに書いてあるかを付けておきます。
止まり方が「材料がない」だった場合は、棚を3つ用意します。動画で示された中身を、記録しておく項目に分けると次のようになります。
| 棚 | 入れるもの | 一緒に記録する項目 |
|---|---|---|
| 1. 確定情報 | 商品やサービスの仕様・対象・使う手順・条件 | 更新した日付、書いてある場所 |
| 2. 自社で把握した疑問 | お客さんから実際に届いた質問、答える必要がある論点 | 届いた質問か、担当者が考えた仮説かの区別 |
| 3. 公開済み投稿 | 自分たちがすでに公開した投稿 | URL、扱った問い、形式、公開日 |
大事なのは、資料をたくさん集めることより、1つずつに確認日と出典を付けることです。動画はこれを、あとで原稿と照らし合わせるときの命綱と表現しています。3つ目の棚があると、同じ問いを前に扱っていないかも確かめられます。
読者からの質問がまだ手元にない場合は、商品仕様の項目ごとに「初めて使う人は何を判断する必要があるか」を担当者が書き出します。ただし、これは仮説として記録し、実際に届いた質問とは分けておきます。届いた質問を投稿の形にまとめる方法は、インスタでよく来る質問をFAQ投稿にまとめる方法|AIで6問を5枚に整理で扱っています。
手順3|AIに渡す前に、個人情報と仮説の線を引く
投稿づくりでいう仮説とは、まだ読者から届いていない疑問を、担当者が「初めて使う人はここで迷うはず」と考えて書き出したものです。実際に届いた質問とは別の記録として扱い、投稿で「多くの人が悩んでいる」という根拠には使いません。
材料をAIに渡す前に、動画が「一番やりがちな失敗」として挙げたDMの貼り付けと、もう一つの失敗として挙げた数を盛ることを確認します。
| やりがちな失敗 | 代わりにすること |
|---|---|
| お客さんのDMや相談記録を、全文そのままAIに貼り付ける | 公開できる商品説明や、個人が特定されない一般的な確認事項を優先して渡す |
| 担当者が書き出した仮説を「多くの人が悩んでいる」「質問が殺到した」と書き換える | 仮説は仮説のまま記録し、実際に届いた質問と分けて扱う |
| 検証していない成功率や効果を投稿に足す | 確認できた事実だけで投稿を組み立てる |
生成AIのサービスに入れた情報がどう扱われるかは、サービスや設定によって違います。相談の中身をそのまま材料にせず、渡す前に「届いた質問か、こちらが考えた仮説か」「公開できる事実か、個人の相談か」の2本の線を引いておきます。この線があれば、あとで訂正やお詫びに追われる投稿を、作る前の段階で止められます。
手順4|材料だけを根拠に、AIに3案を出してもらう
動画の実験では、自社で公開済みの記事から、根拠を確認できる4つの事実だけを取り出してClaude Sonnet 5.5に渡し、インスタのカルーセル案を3つ出すよう依頼しました。渡した4つの事実は次のとおりです。
- 詰まる場所は3種類ある
- 使える材料は、確認済みの情報・実際の疑問・過去の投稿
- AIの候補には、出典と足りない情報を分けて付ける
- 公開後の反応は、計測する前に断定しない
自分のアカウントで試すときも、材料を限ってから案を頼むのが要点です。依頼文は、例えば次のように書けます。
次の材料だけを根拠に、インスタのカルーセル投稿の案を3つ出してください。それぞれ1枚目の見出しと、どの材料を根拠にしたかを付けてください。材料にない数字・お客さんの声・効果は足さないでください。足りない情報があれば一覧にしてください。
動画で返ってきた3案は、1案目「ネタが出ない場所は三つ」、2案目「素材は三種類に分ける」、3案目「AIの案は出典ID付きで」でした。モデル自身は1案目を採用し、2案目は1案目の3枚目に吸収、3案目は別の投稿向きと判断しています。
手順5|3案から1案を選ぶ基準と、2案を捨てた理由
AIの案の検品とは、AIが出した複数の投稿案を、元の資料で答えられるか・意味が通るか・約束を回収できるかという同じ基準で比べ、投稿にする理由を説明できる案だけを残す作業です。
3案が出たら、多数決では選びません。動画が検品の基準にしたのは次の3点です。
- 元の資料だけで答えられるか
- 小さな一覧にしたときに意味が通るか
- 1枚目で約束したことを、3枚目までに回収できるか
この基準で3案を比べた結果が、次の表です。
| AIが返した案 | 判断 | 理由 |
|---|---|---|
| 1案目「ネタが出ない場所は三つ」 | 採用して編集 | 材料不足か、問いの選択か、投稿化かを読者が自分で分けられるので、最初の1枚に置く理由がある |
| 2案目「素材は三種類に分ける」 | 1案目の3枚目に吸収 | すでに材料を持っている人には、冒頭の悩みにならない |
| 3案目「AIの案は出典ID付きで」 | 別の投稿の候補として保留 | 元資料がある人のための検品方法で、ネタ切れの入り口から話すと1枚目の約束がずれる |
捨てた案は無駄になったわけではなく、ほかの投稿の候補として残せます。公開済み投稿の棚とは別に「保留した問い」として記録しておけば、次にネタ切れになったときの材料になります。
手順6|残した1案は、AIの言葉のまま使わない
採用した1案目の見出し「ネタが出ない場所は三つ」は、このままでは「場所」の意味が少し曖昧です。動画の制作側では、これを「ネタ切れは一種類じゃない」と言い換えています。そのうえで次の画像で、材料がない・問いを選べない・投稿にできない、の3つの止まり方に答える設計にするとしています。
AIの出力は、材料に沿っていても、読者に向けた言葉になっているとは限りません。見出しを読んだ人が何を約束されたと受け取るかを考え、その約束を2枚目・3枚目で回収できる言葉に直します。
写真や図を使う場合も、投稿の採否とは別に判断します。動画では、本人の許可がある鮮明な元素材を実物で選び、使える素材がなければ、古い画像や動画から人物を無理に切り抜いて埋めないとしています。1枚目の見出しの付け方を別の型で考えたい場合は、インスタリールの冒頭をAIで3案作る方法|同じ商品の言い換えを防ぐ手順も参考になります。
投稿する前の確認項目
- 自分の止まり方(材料・問い・形)を決めてからAIに頼んだか
- AIに渡した材料に、確認日と出典が付いているか
- お客さんのDMや相談記録を、全文そのまま渡していないか
- 担当者の仮説を、実際に届いた質問のように書いていないか
- 材料にない数字・効果・お客さんの声が足されていないか
- 1枚目で約束したことを、3枚目までに回収しているか
- AIの見出しを、読者に向けた言葉へ直したか
公開した後の反応は、計測する前に断定しません。投稿後の数字をAIと一緒に見直す方法は、Instagram分析でリーチよりプロフィール到達を見る|AIの検算と次回の編集メモで扱っています。
どのAIで試すか|動画で使われたモデルと、自分の画面での確かめ方
この手順は、材料を渡して案を返してもらう作業なので、ふだん使っているAIチャットでも同じ形で試せます。大事なのはモデルの名前より、止まり方を先に決め、材料を限り、3案を同じ基準で比べることです。
動画の実験で使われたのはClaude Sonnet 5.5です。2026年10月15日に確認したAnthropicの公式ページ(Claude Sonnet 5.5)では、Claude Sonnet 5.5は2026年9月28日公開の最新モデルとされ、「速さと知能の組み合わせが最も良い」モデルと説明されています。同日に確認したモデル一覧でも、現行モデルとしてClaude Fable 5.1・Claude Opus 5.5・Claude Sonnet 5.5・Claude Haiku 5.5が並んでいます。
Claudeのアプリでの使える範囲は、Claudeの料金ページの個人プランの比較表で、SonnetはFree・Pro・Maxのいずれも「Yes」になっています。ただし、この表はモデルの系統名だけで、版(5.5)までは書かれていません。どのモデルを選べるかは、自分の画面で確認してください。
よくある質問
- Q1. インスタのネタ切れのとき、AIに何から頼めばいいですか?
- 先に自分の止まり方を「材料がない」「問いを選べない」「形にできない」の3つから選びます。材料がないなら手元の資料から確認済みの事実を分けてもらい、問いを選べないなら材料で答えられる問いの候補を、形にできないなら構成案を頼みます。
- Q2. 読者からの質問がまだ届いていない場合はどうすればいいですか?
- 商品仕様の項目ごとに、初めて使う人が何を判断する必要があるかを担当者が書き出します。これは仮説として記録し、実際に届いた質問とは分けておきます。投稿で「質問が多い」と書き換えないことが大切です。
- Q3. お客さんのDMをそのままAIに貼って案を作ってもいいですか?
- 動画では、DMや相談記録を全文そのまま貼らないよう注意しています。公開できる商品説明や、個人が特定されない一般的な確認事項を優先して材料にします。
- Q4. AIが出した3案のうち、どれを選べばいいですか?
- 多数決ではなく、元の資料だけで答えられるか、小さな一覧で意味が通るか、1枚目の約束を3枚目までに回収できるかの3点で比べます。残りの案は、別の投稿の候補として記録しておけます。
- Q5. Claude Sonnet 5.5は無料プランでも使えますか?
- Claudeの料金ページの比較表では、SonnetはFreeプランでも「Yes」になっていますが、版(5.5)までは書かれていません。手順そのものは特定のモデルに限らず試せるので、自分の画面で選べるモデルを確かめてから使ってください。
まとめ|止まり方を決めてから、AIの3案を同じ基準で選ぶ
インスタのネタ切れをAIで整理するときは、まず自分が「材料がない」「問いを選べない」「形にできない」のどこで止まっているかを決めます。材料不足なら確定情報・実際の疑問・公開済み投稿の3つの棚に分け、確認日と出典を付けてからAIに渡します。
AIが出した3案は多数決で選ばず、読者の最初の悩みに答えられ、3枚目までに約束を回収できる1案を残して、読者に向けた言葉に編集します。手順の流れは、2026年9月30日公開の無料動画でも確認できます。ほかの動画記事はS.Enseのトップページから読めます。
この記事は、2026年9月30日公開の無料動画のうち無料で見られる部分と、2026年10月15日に確認したAnthropicの公式ページの記載をもとにしています。動画で紹介した3案はAIが実際に返した文章で、読者の声や投稿後の成果ではありません。AIのモデルの提供範囲は変わることがあります。利用前に公式ページと自分の画面で最新の状態を確認してください。

